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8/3 市川八幡神社 ピカス診断・市川花火大会 報告

FTNの柳澤です。
8/3 市川八幡神社にて、ご神木クスノキの腐朽状態を調べるため、ピカスという、音波計測器による診断を行いました。
その後、江戸川河川敷に移動し、オーストリアワインとオードブルを頂きながら、江戸川花火大会を観賞しました。
そのご報告をさせて頂きます。


ピカスは、樹木の幹に取りつけたセンサーの上に設置した釘をたたき、幹の樹木内部を伝わる音速の速さの違いを感知する事により、腐り具合がわかる機器です。
パソコンからすぐに、腐朽の度合いが色分けされた樹木の断面画像がみることができる、優れものです。


ピカス⑨ 縮小


このような感じで、樹木の幹をたたいて調べます。
ピカス③ 縮小


結果、今回クスノキの幹内部には腐朽は見られず、幹は健全であることがわかりました。
ピカスの腐朽診断画像です。
腐朽部は青、赤で表示されます。今回は健全部を示す茶色の表示のみでした。
h1.jpg


この事により、樹木の樹勢衰退の原因は、幹内部による腐朽ではなく、根の伸長を阻害している土壌要因により、引き起こされている可能性が高い事が判明しました。

よって今後の治療は、土壌改良による環境の改善により、根を伸ばしていくことがとても大切だと思われます。



樹木診断後は、江戸川の土手に移動して、空の下ワイン倶楽部さんプロデュースによる、オーストリアワインをオードブルとともに頂きました。

飲み④ 修正


頂いたワインは次の通りです。
ワイン③修正

赤ワイン
‘シルヒャーフリッツアンテ’(野生的酸味、エレガントな果実が特徴)

白ワイン
‘グリューナフェルトリーナー2011年’ (さわやかな味わいにほんのりスパイスの風味が魅力)
‘リースリング2010年’ (熟した黄色い果実、ミネラル感がある)

ワイン④ 修正 ワイン⑤ 修正
空の下ワイン倶楽部さん、とても美味しいワインをありがとうございました。


市川花火大会、とても素敵でしたね。
皆さま、ありがとうございました。
花火①縮小

7/15 ご神木 土壌調査 報告

7/15市川八幡神社にて、皆さまのご協力により、ご神木の生育基盤である、土壌の構造、根の張り具合、透水性を確認しました。
その結果をご報告します。


*土壌の構造
1m×1mの範囲で土壌を掘削し、土壌断面を観察しました。

IMGP0375 縮小 30


結果、ご神木の立地場所の土壌は2回、盛土された跡がありました。



土質は、腐植の極めて少ない山砂です。

IMGP0377 縮小


さらにその下層を調べるため、長谷川式検土杖を用いて調べたところ、地上から深さ2.8mまで山砂、さらに下層は貝混じりの海砂でした。

IMGP0391 縮小

一般的な森林土壌と比較すると、とても腐植の少ない立地環境に生育している事がわかります。


*透水試験
長谷川式 現場透水試験を使用して調査しました。
神社境内、2箇所掘削し注水し、20分後、40分後の各時間帯で、水の引き具合を計測。

IMGP0383 透水状況 縮小

結果、土壌の排水性は「良好すぎ」でした。(最終減水能 300mm/hr以上)
透水性に問題はないですが、むしろ良好すぎるため、土壌に保水力がなく、常に乾燥した土壌状態にある事がわかりました。


*根系調査
土壌断面から観察すると、直径1~3cmの細根は、地上から深さ30~80cmの間に多く分布していました。
しかし3cm以上の太根は、深さ40~50cmの間に腐朽したものが1本、出てきただけでした。

IMGP0372 太根 縮小


☆今後の治療方針
土壌は腐植の少ない、乾燥しやすい山砂が主体でした。
よって、根系は十分発達できず、常に踏圧状態である事が想定されます。

しかしクスノキ特有の、樟脳の香りのする生きた細根が多く見られたため、
今後、土壌改良によってこれらの根を活かし、根系の発達を促すことにより、回復が見込まれると思われます。

土壌改良は保肥力・保水性を高め、根の伸張を促す、有機質土壌改良材の設置、
土壌液材の灌注を検討しています。


☆最後に
ご協力して下さいました皆さま、本当にありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

集合 縮小


なお今回、土壌調査で掘削を行った場所には、‘株式会社 花ごころ’さんより寄付して下さいました、土壌改良材を混合して土の埋め戻しを行いました。
商品名は、‘スーパーまくだけ土壌改良材’といい、主要成分はココナッツファイバー、緩効性肥料、嫌気性有機肥料などです。
土壌の団粒化を促進し、土壌の保肥力を改善、透水性、保水性を高める効果が期待されるとの事です。
効果が楽しみです。

‘株式会社 花ごころ’さんのホームページは以下の通りです。
http://hanagokoro.co.jp/

本当にありがとうございました。


IMGP0401 透水試験 縮小










詳細決定!市川八幡神社クスノキ公開診断☆7月15日

市川八幡神社のクスノキ公開診断☆
第1回 土壌調査編 

詳細が決まりましたので、お知らせ致します。


日時:7月15日 10:00~15:30 

場所:市川八幡神社(千葉県市川市市川1-19-1)

内容:
①土壌断面の作成
約1メートルの範囲で掘削し、土壌断面を作成します。
その後、観察・解説を行います。

②根系調査
クスノキの根がどのように分布しているか、根に沿って部分的に掘削し、根の分布状態を調べます。

③透水試験
透水試験機を用いて、土壌における水の浸透具合を調べます。
※この試験は時間がかかるため、早朝、スタッフがあらかじめ試験しておいたものを15時頃、観察します。
        
      
*用意するもの
・お弁当
・作業しやすい服装
・持っている方は、マイスコップ


*注意事項
・小雨決行致します。
・車でお越しの方:神社にパーキングはないため、近くのコインパーキングを利用してください。


*なお、今回の公開診断では、クスノキ治療の寄付金を含めて参加費をお願いしております。
見学希望の方は1500円、
土壌の掘削作業をお手伝いして下さる方は先着10名様まで無料にさせて頂きたいと思います。
見学費用は当日、集めさせて頂きます。
皆様のご理解、ご協力をよろしくお願い致します。


たくさんの方のお越しを、スタッフ一同、お待ちしております!


IMGP0216.jpg

市川八幡神社のクスノキ公開診断☆ 第1回 土壌調査編 7月15日 穴堀り隊募集!

こんにちは。
FTNの新人樹木医、柳澤ユーサです。

今回、私の地元でもある、市川八幡神社の御神木、クスノキの診断・治療を担当させて頂いています。

この御神木は、神社が創設された昭和初期以前からこの地に立地し、人々からとても馴染みある存在です。

IMGP3222 縮小


毎年、活き活きと茂りを見せていましたが、昨年から枯れ枝が目立ち、今年の3月、神社から御神木の診断を依頼され、外観から診断を行いました。


その結果、梢や枝先の枯損はかなり多く、樹皮に活力もない事などから、自然樹形の崩壊が進み、早急に処置が必要であることが明らかとなりました。


枯れ枝

樹皮に着生植物


御神木、衰退原因の一つとして、土壌環境が考えられます。

根元は歩道や参道で固められており、根が十分に張り出すことができない環境にあるためです。

根元

よって今回は、
*クスノキの根がどのように張り出しているか?
*土壌の質は?
*根の呼吸となる、水はけの確認
等の土壌調査を行います。

そこで!
穴掘り隊を募集しております。
御神木の回復にご協力してくださる方、
普段あまり見る機会の少ない、土壌調査にご興味がある方、この機会にぜひお越しください。

日時:7月15日
場所:市川八幡神社(千葉県市川市市川1-19-1)
内容:土壌の掘削調査

皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。




鹿島神宮 御神木スギと樹叢

先日、土浦に樹木治療の見学に行ったときに、鹿島神宮にも行ってきました。
どんなところだか全くわかっていなかったのですが、とても素敵なところでした。

常陸国一之宮、旧官幣大社で、全国の鹿島神社の総本宮です。
御祭神は、武甕槌大神(たけみかつちのおおかみ)です。
http://www.bokuden.or.jp/~kashimaj/
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鹿島といったら鹿島アントラーズと鹿かな?と思っていたら、そのとおり、鹿がいるそうです。参道にも鹿の石造があります。
かつては猟をするほどたくさんいたんでしょうね。
P1090201.jpg


パワースポット流行でたくさんの人が訪れていました。拝殿の前は行列です!
勝負や交渉ごとの神様だそうなので、皆さんその後利益をいただきたいのですね。

さてさて、御神木は、というと、拝殿の後ろに杉がありました。ちょっと良く見えないのですが、下枝がやや枯れあがっているような?
あまり元気じゃなさそうに見えますね。
P1090206.jpg


しかし!!ここはこれが素晴らしい!
拝殿のあとの奥宮に向かう森!
森の参道の杉は吉武理事もかつて調査したそうです。結構痛んでいるとのことですが、
これだけの大木、車両が入らない現地の情況から治療がとても困難だそうです。

P1090208.jpg
P1090210.jpg

とにかく、どこまで続くのかしら?と樹海を思わせるほどのうっそうとした神社の森。
樹叢というそうです。70haに繁茂する植物は、1千種の多種にわたり特に南限北限の植物が同生して植物学上貴重なため県の天然記念物の指定を受けているそうです。
なんだかとても神秘的。奥へ奥へと森の木々が誘うのです。

途中鹿も。ちょっと匂います(笑)全国各地で鹿害がひどいですが、ここでは神様です。
どうか神様日本の森をお守りください。

P1090213.jpg


そして奥宮へ。コチラの御神木には近寄れました。
とても人気みたいでたくさんの人に取り囲まれていました。
中には擦り寄っている女性も。

<ちょこっと診断>
この杉もなんとか生育していますが、これだけの人が来ることを考えると
踏み固めの害が心配です。今の土もすでに硬そうです。
樹皮は艶があってよいのですが、下枝が少なく、全体的に葉の量が足りないでしょう。
日当たりが悪いと、針葉樹は特に幹の下のほうの枝が無くなっていきます。
上に成長はするのですが、これだと光合成をするための枝や葉がなくなってしまうのです。
それに、根元に少し腐朽も見られます。木槌を持っていなかったので叩けないのですが
もしかしたらボクボクと腐朽を表す音がするかもしれません。
宮の壁に食い込んでしまっているし、場所を確保してあげたいですね。
できれば、ピカスで精密診断するとよりよいと思います。
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御神木の種類 スギ ヒノキ科 常緑高木 針葉樹
元気 ★★★☆☆
綺麗 ★★☆☆☆
樹齢 ★★★★☆
環境 ★★☆☆☆


奥宮の奥は御手洗という湧き水の池がありました。
なんという透明度!見えますか?
ここで大寒の頃氏子さんたちが禊をするそうです。寒そう!!
でも、水に触れてみると、以外にも暖かい感じがありました。湧き水なので温度が一定なんでしょうね。
この池にも頑張りやさんの樹木シイノキがかかっていました。鳥居が支えているような?
これがほんとの鳥居支柱。なんて。
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ここにある茶屋はとてもいい感じでした。お蕎麦も茨城県産のそば粉と境内の湧き水で打ったものだそうで、とてもおいしかったです。
揚げ饅頭もほかほかでこんな日には美味しさ倍増です。
お土産にさめても美味しいかりんとう饅頭を買いました。

他にもこの森には要石といってなまずを押さえている石があったり、散策ポイントが満載でかなり楽しめました。
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見事な樹叢がある鹿島神宮。
何百年も昔に作られた聖域に、樹木たちのゆっくりとした時間が流れている奥深い森の神社でした。

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